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芸術鑑賞は早死にのリスクを下げる?

 先日CNNニュースで,

「美術館やギャラリーに通う人、早死にのリスク低い傾向 英研究」https://www.cnn.co.jp/fringe/35147118.html

というが掲載されていました。​調査について細かく記載はされていないのですが、気になった方は一度内容をご確認いただければと思います。

 私も2000件を軽く超える方々のお宅にお邪魔し、お話を伺い、そしてその後の経過を見てきた自負があり、一つ思うことがあります。
記事ではあくまで芸術鑑賞がもたらす効果について触れられていますが、やはり社会参加されている方とそうでない方の予後は全く違うと感じています。特に独居生活の方は尚更です。
記事については早死にのリスクを指摘されていますが、恐らく健康寿命や認知機能などの調査をしても同じような結果になるのではないでしょうか。

​ 実際問題として美術鑑賞ができる方は大抵お元気な方が多く、逆に美術鑑賞されない方は趣味がないというだけでなく、足が悪い、内臓が悪いなど行きたくても行けない方もゼロではないでしょうから、「鶏が先か、卵が先か」という話にもなりそうですが、現実的に欧米ではこうした社会参加を促す社会的処方があるようです。

 例えば日本ですと頭痛がするといって病院を受診し、検査をして問題がなければ頭痛薬でも処方されて終わりかと思います。
海外の場合、薬だけではなく検査で問題がなければ精神的な問題から起因することも考慮し、ストレスが解消されるようウォーキングの集まりを案内してくれるようなソーシャルワーカーを紹介したりするわけです。​海外でもそうしたノウハウやデータが集まってくると日本でも、そうした社会的処方がされる事があるかもしれませんね。