こんにちは平山です。
先日ある上場企業が社内アナウンスで、接客中のマスク着用禁止を指示したことが新聞記事になっていました。一昔前のようにただの感染予防だけでなく、昨今では顔を隠したい、おしゃれをしたいという目的で着用されている方もいる中で様々な意見が出ているようです。実は原則マスク禁止とする企業は今回が初めてではなく、数年前から出始めているようですね。
今回はこの記事を多角的な視点から深堀りしていきます。
目次
1そもそもなぜ禁止なのか
2現場での受け止め
3マスクをする事で感染予防ができるのか?
4実際にマスクによって印象が変わるのか?
■1そもそもなぜ禁止なのか
この企業では、お客様からの「接客時に(マスクを着けていると)声が聞こえづらい」といった声などを踏まえ、グループ各社に接客時のマスク着用を原則禁止する方針を伝えたという主旨が記事にありました。
■2現場での受け止め
メディアへの掲載された内容によると“マスク着用禁止”とされており、そのメディアの取材による現場職員へのインタビューではネガティブな反応が多く、概ね「感染予防」の観点からの指摘が多かったようです。ただし、一部のメディアによるマスク禁止が一人歩きしてしまったらしく、案内を出した元企業の説明では“原則”禁止ということで、感染症に罹患しているなど理由がある場合にはその限りではないということです。
■3マスクをする事で感染予防ができるのか?
感染予防とは2つの意味があります。
1つ目は外から入ってくる菌の侵入を防ぐ。
2つ目は自分から周りの人へ菌を移さない。
結論から言うとマスクをすることで1つ目の役割を十分に果たすことは出来ません。つまり、健康的な方がマスクをすることによって外から来るウイルスの侵入する予防することは期待出来ないということです。ここを勘違いされている方が非常に多いですが、マスクはまさに風邪を引いたりして、咳を繰り返している方がつけて始めて効果を発揮するものです。
アメリカ疾病対策センター(CDC)も、「現段階では(何らかの合併症リスクの高い人も含み)何も症状が出ていない人がインフルエンザ予防のため外出先でマスクを着用することは推奨しない」としています。
■4実際にマスクによって印象が変わるのか?
ズバリ変わります。
興味深い研究がこちらに掲載されておりましたので、ご覧ください。
『マスク着用が顔の魅力に及ぼす効果を検証
北海道大学大学院文学研究科 特任准教授 河原 純一郎(かわはら じゅんいちろう)https://www.hokudai.ac.jp/news/160205_let_pr.pdf』
『マスクの色が顔の魅力に及ぼす効果を検証
北海道大学大学院文学研究科 特任准教授 河原 純一郎(かわはら じゅんいちろう)https://www.hokudai.ac.jp/news/150911_let_pr.pdf』
ポイントとしては、
・基本的にマスクをつけることで魅力が減少。加えて一般的に言われる美人な(左右の対称性が整っている)方はマスクをつける事によって更に魅力が半減。
・女性については白よりピンク!!
という事です。
さて皆様の職場ではいかがでしょうか?マスクをしている方はどれくらいいらっしゃいますか?
適宜マスクをするのは必要かと思いますが、顔にマスクをすることで心にまでマスクをかけてしまわないように、残されたコミュニケーション(目の変化、話す内容、声の抑揚・大きさ・トーン・速さ、姿勢)を駆使して信頼を損なわないよう勤めたいですね。