笑顔が一番。訪問看護のナスコ訪問看護リハビリステーション

訪問看護師への転職 期待と実際

 今回は訪問看護師への転職にまつわるお話をしていきたいと思います。

 今後「2025年問題」「8050問題」「老々介護」「認々介護」と様々な在宅療養社会の問題を抱える中で、介護と医療の両方の視点から第一線で関わる我々訪問看護師には多くの期待があります。
ですがその一方、実は携わる看護師というのは2016年の厚労省の調べでは看護師全体の3.7%と大変少ないことが分かっています。

​ さて、ではそんな3.7%の方はどうして在宅にやってくるのか?
そしてその理由に対する答えと平山からの提案ということで深堀りしていきます。

 「一人一人の患者さんとゆっくり向き合いたい」

​​ 多くの看護師さんはこうしたお話をされます。
さて、在宅に来ると本当にゆっくり向き合えるのか?という点の回答は、ケース・バイ・ケースという事になるかと思いますが、概ね希望された通りかと思います。

病院では当日の受け持ちが重症度に応じて複数名同時に受け持ちに付く事になり、Aさんを見ていたら隣のベッドのBさんが徘徊を始めたり、その対応をしていたら隣部屋のCさんが・・・といった事態に対応しなければならないことが少なくありません。

訪問看護では基本的に当日の受け持ちが4~6件程度ですが、上記のような事は基本ありません。訪問中に緊急の連絡が入ることがゼロではありませんが、訪問中は利用者さんや家族とのやり取りに集中出来る環境で働く事ができるでしょう。

ケース・バイ・ケースと述べたのは、その訪問という許された時間が介護保険や医療保険の制度上の問題、またはご家庭ごとに金銭的な事情などで時間の余裕がなくせっせと決められたケアに終始せざるを得ない場合があるためです。

 また、訪問先で一人で対応できるか、不安を抱く方もいらっしゃるかと思います。
たしかに、病院では自分ひとりではなく、師長を始めとした他の看護師もいるでしょうから、もちろん直ぐ協力を仰ぐことが出来るため、すべてを一人で対応する必要はありません。訪問看護師は現場に出れば一人で対応することにはなりますが、電話で協力を仰ぐことが出来ますし、事務所に戻れば仲間がいるわけです。

 

 「夜勤がない」「残業がない」「土日がお休み」という理由で在宅の門をたたく方も少なくないと思われますが、その点についても少なからず転職看護師のニーズがあるかと思います。ですが、事業所の方針によってその対応は大分異なります。私の知り合い訪問看護師の話ですと、

  「夜勤がない」
  >オンコール当番の日が当直制で、事務所に泊まり込んでいる。

    

「残業がない」
>書類業務で就業時間外の作業がある。
>夜間に地域連携会に出席しなければならない。

    

​「土日がお休み」
>土曜は営業している。      
>土日、祝日すべて対応していて、勤務はシフトに従う。

  

というように事業所によって決まり事があり、必ずしも訪問看護師=夜勤なし、残業なし、土日休みということではなく事務所によって違いがあるからです。

ですから、訪問看護として就職を希望される場合には、事前に事業所に見学しにいく。面接では雇用条件などを確認するという事は必須かと思います。
特に看護師として仕事をしながら転職活動をしていると充分な時間を取ることも難しいでしょうが、必ず事業所見学、そして訪問看護が未経験であれば訪問にも同行させていただくことをおすすめします。

超売り手の訪問看護師市場において転職が決まらないということは考えにくいですが、働く環境を確認しつつ、逆に自分が訪問看護師として何をしたいのか、どんな強みがあるのかそんな話が出来たら鬼に金棒です。

ですが、私もいろいろな方とお仕事をさせていただいて思うのは、実際にどんなに仕事が出来るか?よりも仕事への姿勢や価値観などを共有出来る方の方がずっといい関係でシナジーを生みだすことが出来るように思います。そんな方と是非一緒にお仕事をしたいと思う次第です。

​ ちなみにナスコでは、

・18時に終業で19時にはほぼ消灯

・オンコールは当直ではなく、自宅待機

・基本土日、祝日休み

​また非常勤は週イチから募集しておりますので、是非お気軽にご連絡をいただけたらと思います。事務所見学、訪問見学常時受け付けています。