笑顔が一番。訪問看護のナスコ訪問看護リハビリステーション

生水の郷(しょうずのさと)


カバタの様子

屋内には滾々と湧き水がいでて、飲水として利用され、また野菜や果物をほどよく冷やします。

その水は屋外に流れ、洗い物に使われ、魚の棲まう水路に流れ、やがて湖に至ります。

こんなシステムが各家庭にある町、高島市針江(滋賀県)。

 

比良山系

みなもとは、比良山系の伏流水。針江の地下10メートルほどに水脈が通っていて、各家庭は簡単に自噴水を得ることができます。このような半天然のインフラを”カバタ(川端)”と呼び、上水道が整備されるはるか昔から生活に利用されてきました。

 

個人的には水の流れる音(とくに細く絞った蛇口から漏れ水面に跳ねる音)、風が皮膚にあたる感覚が好きなので、常に水音が流れ、風通しのよい環境で生活してみたいなと憧れます。

 

カバタの水路には、鯉やイワナがいると聞きました。人と自然が悠々とたゆたうように結ばれている社会。

 

少しでも涼しくなればと思い書きました。暑さのみぎり、どなた様もご自愛ください。

 

小向珠美